贈ろう森

コンセプト

1本の木がつなぐ人と自然の物語

贈ろう森プロジェクトは、森の苗木を普段山や自然とあまり 関りのない方々へお届けし、受け取った人が苗木を育て、 そして自然を必要としている森へまた贈る、 人と森を繋ぐプロジェクトです。

日本の森の
現状

日本は国土の約7割を森林が占める世界有数の森林大国です。しかし、伐採に適した樹齢を迎えた木の多くが放置されており、森林資源が有効に活用されていません。それが様々な環境問題を引き起こす一因となっています。

失われつつある
暮らしの
中の森

昔の人々にとって薪・住居・道具などに地域の森の木を使うのは日常的なことで、森と人は密接に関わり合っていました。しかし現在では生活様式の変化や安価な外材の普及により地域の森が活用される機会が減ってきています。その結果、生い茂った木々で荒廃した未整備の森が増え、その周辺で畑の獣害や土砂災害などが起きています。

森も人も
豊かに育つ
きっかけに

私たちは2022年から有志で二葉山の山道整備を行っています。落ち葉で覆われた道を掃除し、壊れた階段を直し、日の光を遮っていた木々の間伐を行いました。すると山道は明るく歩きやすくなり、訪れる人が次第に増えて小さなお子さんから年配の方まで多くの人々が二葉山の自然を楽しむようになりました。そんな中ふと「この活動がいつか止まったとき、この山はどうなってしまうのだろう」という不安が頭をよぎりました。

どんぐりの
木がヒントを
くれた

間伐を行って明るくなった山道のあちこちに、どんぐりの木の赤ちゃんが生えていることに気付きました。いずれ間伐することになるこの小さな命をいかしたい。森に触れる機会のない人々に愛情を込めて育ててもらい、森との関わり方について何かを感じてもらうきっかけにできないだろうか。そんな想いから「贈ろう森」の構想は生まれました。

SDGs

木を育てるコト、自然に触れるコト、森を守るコト。 様々な要素が複合的に関わるプロジェクトで 経験や学びの機会を創出し、持続的に発展していく地域づくりを生み出す。

循環図

1.森を守りながら森を活用する

苗木を採取することで森の荒廃を防ぎ、間伐材をポットの材料として使用することで森の資源を無駄なく活用します。

2.苗木を育てながら森との関係性を育む

暮らしの中で継続して苗木に触れ、育成し、知っていく経験は、自然環境への感心を高め一過性ではない森との関係性を育みます。また子供達に向けた体験型の自然教育の機会にもなります。

3.育てた苗木を必要としている場所へ

苗木は土砂災害が起きた地域や緑地造成を計画している地域など森を必要とする場所へと贈られ、地域の防災と自然環境の保全に活用されます。

代表者からのメッセージ

代表者

それぞれの場所で、できることから。
ひろがる関係人口の輪

広島は土砂災害を経験しており、今も手つかずの崩れた斜面を見るたび胸を痛めておられるというお話を耳にします。
贈ろう森はそういった場所の景観を再生させ、人々の暮らしを守っていくことを目指しています。その想いに共感して、これまで県内外のたくさんの方々が里親になって下さり、贈ろう森を中心にした関係人口の輪がひろがりはじめています。
くり返し里親になって下さる方、植樹先まで赴いて草刈りをして下さる方、社員教育で取り組まれる企業様など、関わり方は様々です。やりたいという地域にはどんどんひろげていきたいですね。林業や造園の分野の方々から地域にひろげて下さっても嬉しいです。それぞれの方たちが関わって下さる部分を大切につなげていけたらいいなと思います。

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